[1999.12.15]
  シオンの丘に昇る陽の意を解く


 ▼暗号技術大国イスラエルの事情(WIRED NEWS)
  http://www.hotwired.co.jp/news/news/technology/story/3483.html


 世界でもっともハッカーの多い国はどこか? 世界でもっともコンピューターウイルスが多く作られている国はどこか? 世界でもっともワイヤードに「近い」国はどこか? それは,イスラエルだ。

 今週,イスラエルの2人の暗号技術者が,携帯電話の音声スクランブル技術を解読したと報じられた。イスラエルには優れた暗号技術者が数多くおり,コンピューターセキュリティー産業も非常に栄えている。この国のハイテク技術の多くは軍事的な起源を持っており,暗号技術も軍と学術界で磨かれている。

 現在はマクロウイルスの台頭などで状況が変わってきているが,一昔前までウイルスの産地(?)といえばイスラエルだった。「13日の金曜日」や,最近では「ExploreZip」もイスラエルが出所。イスラエル産のものは技術力の高さから巧妙にコード化されており,徹底的な破壊力を持ち得る(イスラエルで発見された往年のウイルス一覧)。そういえば昨年の2月に米国国防総省のコンピューターに侵入して逮捕されたのは,イスラエルに住む18歳の少年だった。

 暗号というのは,武器だ。戦争において,暗号のやり取りが破られることは負けを意味する。暗号という武器がしっかりしていれば,それだけで敵に大きな打撃を与えることができる。逆に,高い暗号解読能力を持つということも,当然武器となる。周りをすべて敵国に囲まれたイスラエルは,その武器を,当然のように大切に考え,携え持つ。ワイヤード上の暗号の話も,密接にリアルに結びついている。その緊張感は,国というもの意味を知るうえで,ワイヤードというものの意味を知るうえで,大事なものだ。


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